表現すること・息を合わせること

私(河西由香)は、千葉県の小学校で約20年勤めてきました。大学を卒業して、着任したのは
体育の表現運動を中心に研究している習志野市立屋敷小学校でした。
体育が苦手で大嫌いであった私は、初めの3ヶ月、もうこの1年で教師は辞めようか。
そもそも1年ももたないかもしれない。と感じていました。しかし、学年主任をはじめ、
周りの先生方に精神的に支えられ何とか乗り越えることができました。それどころか、
表現運動の研究にのめり込んでしまったのです。


初年度の夏休み、表現運動の授業づくりの際は、子ども達をその気にさせる、
雰囲気づくりのためのBGMの選曲をするなど(忍者や動物になりきって
動く・踊ること、またそのような授業をつくる側のなんとも言えないストレスがあり、そのストレスから
解放してくれる材料が私の場合はBGMでした。)少しだけ音楽的な要素もあり、
部分的に楽しいなと感じる程度でした。しかし、それから5年間、授業実践を重ねるごとに、
「気持ちを込めて身体で表現することの気持ちよさ」、「他者と息を合わせて表現することの嬉しさ」を
味わうことができたのです。今振り返ると、表現運動の授業中、あるいは子ども達と一緒に
夢中になって動いているときの私は、ギターを演奏しているときの精神状態と全く同じだったなと
感じます。2022年には、千葉大学のN先生に1年間お世話になり、改めて身体と身体で対話するような
授業、あるいは経験の重要性に気付かされました。
今わたしは、共演者と息を合わせることの楽しさや喜びを、演奏する度に感じています。