先日、高萩市文化会館で、演奏してきました。お客様はおそらく500名以上いらっしゃり、客席から熱気を感じました。「民族楽器の歴史をたどる各地の伝統曲」と、「誰もが知る世界の名曲たち」という2部構成でしたが、どの曲もとても気持ちよく演奏することができました。共演者と気持ちよく演奏する喜び、そして多くの方に私たちの音を届けられる喜びを味わうことができました。私は、昨年度まで小学校教員だったため、中規模の小学校の全校朝会の雰囲気を思い出してしまいました。(児童数が600人前後の小学校での勤務経験が多かったため)。
大勢の人間が同じ空間に集まり、静かに耳を澄ますあの独特の空気。
皆様が息をひそめ、音の行方を追いかける瞬間。
演奏しながら、あの体育館の朝の光や、子どもたちの真剣なまなざしがふと重なりました。
音は、場所や時間を越えて記憶を呼び起こすものなのだと、あらためて感じます。
ステージの上で生まれた一つ一つの音が、客席のどこかの心にそっと触れている——。
そう思えた瞬間、胸の奥がじんわりと温かくなりました。
音楽を届けるということの意味を、もう一度深く感じる時間になりました。
